Rab7-V1G1軸の改善により鉄沈着を軽減する: アルコール性肝疾患におけるケルセチンの保護効果
Refining the Rab7-V1G1 axis to mitigate iron deposition: protective effects of quercetin in alcoholic liver disease
- 出典:
- The Journal of Nutritional Biochemistry
- 2024
- 135
- 109767
- DOI:
- 10.1016/j.jnutbio.2024.109767
- 要旨:
- マウスと肝細胞HepG2の両方で、エタノールの投与は鉄過剰となることを確認した。しかも肝細胞は鉄の利用に障害を示し、正常な鉄代謝を妨げ、Rab7-V1G1軸の関与が明らかになった。エタノールの代わりにRab7-V1G1軸を阻害するコンカナマイシンAを投与すると、活性酸素種が上昇し、ミトコンドリア不全を誘発し、最終的には鉄過剰となった。マウスとHepG2の両方で、ケルセチンの投与はRab7-V1G1軸を調節して、鉄過剰を改善し、エタノールに起因する肝損傷を軽減した。