カルボキシメチルキトサンと酸化デキストランから成るヒドロゲルに、ケルセチンを含むPF127ミセルを組込んで、注射可能な製剤にて創傷治癒を実現する
Preparation of Injectable Self-healing Hydrogels using carboxymethyl Chitosan and Oxidized Dextran with Incorporating Quercetin-loaded PF127 Micelles for Wound Healing
- 出典:
- Materials Today Communications
- 2024
- 41
- 110463
- DOI:
- 10.1016/j.mtcomm.2024.110463
- 要旨:
- カルボキシメチルキトサンと酸化デキストランから成るヒドロゲルに、ケルセチンを含むPF127ミセルを配合した。得られた複合ゲルは安定したケルセチンの放出を可能にした上、黄色ブドウ球菌と大腸菌に抗菌活性を示し、抗酸化作用も獲得した。また、150~250 μmの微細構造を有している点が自己修復性と注入可能性を示し、NIH3T3細胞にて生体適合性も確認した。よって、創傷治癒に期待できるヒドロゲルである。