リオシグアトおよび脱メチル代謝物のUPLC-MS/MS分析と、ケルセチンとの相互作用
Analysis of riociguat and desmethyl riociguat by UPLC-MS/MS and its interaction with quercetin
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2024
- 15
- 1470377
- DOI:
- 10.3389/fphar.2024.1470377
- 要旨:
- リオシグアトは可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬であり、肺動脈性肺高血圧症の治療薬として用いられている。リオシグアトの相当する脱メチルへの代謝は、ケルセチンが阻害した。ラットを用いる薬物動態試験にて、リオシグアトおよび脱メチル代謝物のUPLC-MS/MSを用いる簡易かつ迅速な分析法を確立した。リオシグアト5 mg/kgの単独投与と、リオシグアト5 mg/kg+ケルセチン30 mg/kgの共投与をラットに行い、血中のリオシグアト濃度をモニタした。リオシグアトの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、前者が1771.82±372.94 ng·h/mL、後者が3044.92±537.01 ng·h/mLであり、ケルセチンによる大幅な増加を確認した。