ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したゼイン-カルボキシメチルキトサンナノ粒子の抗酸化作用・抗菌活性・環境安定性・放出特性にタンニン酸による修飾が及ぼす影響

Effect of tannic acid modification on antioxidant activity, antibacterial activity, environmental stability and release characteristics of quercetin loaded zein-carboxymethyl chitosan nanoparticles

要旨:
ゼインとカルボキシメチルキトサンから成るナノ粒子を調製するにあたり、ゼインとタンニン酸との結合の有無を比較した。ナノ粒子にはケルセチンを担持し、その諸特性の違いを比較した。ケルセチンを担持して得られたナノ粒子製剤の静電的な反発力は、ゼインとタンニン酸との結合によって高まった。ナノ粒子製剤の抗酸化作用と抗菌活性も、タンニン酸の結合で向上した。タンニン酸は、ケルセチンの安定性(光・熱・保存)も向上した。