ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ROS/ASK1/JNK経路を介してケルセチンは、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)が誘発したアポトーシス・オートファジー・免疫機能障害に拮抗する

Quercetin antagonizes apoptosis, autophagy and immune dysfunction induced by di(2-ethylhexyl) phthalate via ROS/ASK1/JNK pathway

著作名:
Jiatong Sun
Xiaodan Wang
Tong Xu
Mengyao Ren
Meichen Gao
Hongjin Lin
出典:
Comparative Biochemistry and Physiology Part C: Toxicology & Pharmacology
2024
285
109991
DOI:
10.1016/j.cbpc.2024.109991
キーワード:
腸上皮細胞
IPEC-J2
DEHP
ケルセチン
抗酸化作用
ASK1/JNK
アポトーシス
オートファジー
要旨:
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)で刺激したブタ由来腸上皮細胞IPEC-J2に、ケルセチンを投与した。DEHPがもたらした活性酸素種の上昇・酸化ストレス(カタラーゼ・総抗酸化能・GPx活性の減少、マロンジアルデヒドの増大)・ASK1/JNKシグナル伝達の活性化は、ケルセチンが軽減した。DEHPはBax・カスパーゼ・ATG5・Beclin1・LC3の発現を増大し、Bcl-2とP62の発現は減少して、IPEC-J2にアポトーシスとオートファジーを誘導したが、これらもケルセチンが改善した。