ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病を伴う肝細胞癌における、MEK/ERK経路を介するケルセチンの治療メカニズム

Mechanistic study of quercetin in the treatment of hepatocellular carcinoma with diabetes via MEK/ERK pathway

著作名:
Feng Lin
Weiguo Zhou
Xiao Yuan
Siyu Liu
Zhipeng He
出典:
International Immunopharmacology
2024
142
113194
DOI:
10.1016/j.intimp.2024.113194
キーワード:
肝細胞癌
糖尿病
ネットワーク薬理学
IL-6
HepG2
上皮間葉転換
要旨:
肝細胞癌は糖尿病の併存でさらに悪化するが、癌と糖尿病の両方に有効性を持つケルセチンに着目した。ネットワーク薬理学は、肝細胞癌と糖尿病に共通するケルセチンの治療標的を、IL-6とMMP-9と予測した。HepG2細胞を高グルコース条件下に晒した肝細胞癌と糖尿病とが併存したモデルにケルセチンを投与すると、IL-6の発現が顕著に低下した。ケルセチンは上皮間葉転換を抑制して、HepG2にアポトーシスを誘導した。