エンジュ(Sophora japonica)のつぼみ由来フラボノイドのチロシナーゼ活性阻害メカニズム
Inhibitory mechanism on tyrosinase activity of flavonoids from flower buds of Sophora japonica L
- 出典:
- Heliyon
- 2024
- 10
- e38252
- DOI:
- 10.1016/j.heliyon.2024.e38252
- 要旨:
- 中国各地で取れたエンジュ(Sophora japonica)11種を対象に、つぼみ(槐花)抽出物のチロシナーゼ阻害活性を調べた。IC50値は45.57±0.96~160±2.67 mg/mLの範囲であったが、最も活性が強かったエンジュは雲南省産であった。各構成成分のIC50値と阻害様式は、ケルセチン: 7.44±0.76 mg/mL (拮抗阻害)、ケンフェロール: 8.21±1.37 mg/mL (拮抗阻害)、イソラムネチン: 9.64±0.99 mg/mL (混合型)であった。分子ドッキングにて算出したチロシナーゼへの結合エネルギーは、ケンフェロール: −6.08 kcal/mol、イソラムネチン: −5.63 kcal/mol、ケルセチン: −5.54 kcal/mol、ルチン: −2.89 kcal/molであり、必ずしも実験結果を反映していない。