ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

外傷性脳損傷のマウスにおける、ケルセチンによるNrf2シグナル伝達経路を介したミトコンドリア生合成の保護効果

Protective Effects of Quercetin on Mitochondrial Biogenesis in Experimental Traumatic Brain Injury via the Nrf2 Signaling Pathway

要旨:
マウスの頭部に重りを落として外傷性脳損傷を誘発し、その30分後にケルセチンを投与した。ケルセチン処置は対照と比べて顕著に、大脳皮質におけるNrf2とチトクロームCの発現を上方調節して、酸化ストレスを軽減した。ケルセチンはNrf2の細胞質から核への移行を促進して、大脳皮質におけるミトコンドリアの生成と機能を活性化した。