ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

NLRP3インフラマソームが関連する炎症におけるケルセチンの役割

The role of quercetin in NLRP3-associated inflammation

著作名:
Jiaqi Wu
Tongtong Lv
Yu Liu
Yifan Liu
Yukun Han
Xin Liu
Xiaochun Peng
Fengru Tang
Jun Cai
出典:
Inflammopharmacology
2024
32
3585–3610
DOI:
10.1007/s10787-024-01566-0
キーワード:
総説
ケルセチン
NLRP3インフラマソーム
抗炎症作用
要旨:
抗酸化作用と並んで重要なケルセチンの薬理活性として抗炎症作用があるが、NLRP3インフラマソームの阻害に基づく場面が多く挙げられる。例えば肝疾患では、ケルセチンによるNLRP3インフラマソームの活性阻害が、肝組織の炎症や線維症を改善する。本総説では、NLRP3インフラマソームを介したケルセチンの抗炎症作用を報告した論文を、過去10年に渡って整理する。ケルセチン配糖体であるヒペロシド・ルチン・イソケルシトリンの事例も含める。