ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンとクルクミンは、マウス由来C3H10細胞の神経細胞様系統への分化を誘導する

The Potential of Rutin and Curcumin in Inducing Differentiation of Mouse C3H10 Cells Towards a Neuronal-Like Lineage

要旨:
マウス胎児由来のC3H10細胞株は線維芽細胞の形態を有し、間葉系幹細胞と似た性質を示す。ルチンとクルクミンそれぞれの単独投与もしくは両者の組合せの投与は、C3H10細胞のニューロン様分化を促進した。ルチンとクルクミンは、ニューロン遺伝子(ChAT・NeuN・MAP2)を顕著に上方調節した。神経分化は単独投与でも見られたが、最大神経突起伸長を観察したのは組合せであった。