ケルセチンはRAGE/PI3K/AKT/mTOR軸を介して腹部大動脈瘤の退縮を促進する
Quercetin Promotes Abdominal Aortic Aneurysm Regression Through the RAGE/PI3K/AKT/mTOR Axis
- 出典:
- Natural Product Communications
- 2024
- 19
- 10.1177/1934578X241286438
- DOI:
- 10.1177/1934578X241286438
- 要旨:
- エラスターゼ灌流で惹起した腹部大動脈瘤のモデルラットに、ケルセチンを投与した。その結果、腹部大動脈血管壁の拡張・エラスチンの分解・周囲組織への癒着を大幅に軽減した。ケルセチンはまた、尿素窒素・クレアチニン・AST・ALTを大幅に軽減して、肝および腎保護作用を示唆した。血中のケルセチンは、RAGEの発現をmRNAと蛋白質の両方のレベルで減少し、PI3K・AKT・mTORのリン酸化を阻害して、RAGE/PI3K/AKT/mTOR軸の抑制を示唆した。