トランスクリプトーム解析が明らかにした、イソラムネチンによる糖尿病性勃起不全の治療メカニズム
Transcriptomic analysis reveals the mechanism of isorhamnetin in the treatment of diabetes mellitus erectile dysfunction
- 著作名:
- Zhuo Wang
- Yinhui Mao
- Yueyue Zang
- Yarong Zha
- Juntao Sun
- Zhitao Wei
- Shuangyan He
- Xiangxiang Zhang
- Mingxing Wang
- Yong Yang
- 出典:
- Free Radical Biology and Medicine
- 2024
- 224
- 366-381
- DOI:
- 10.1016/j.freeradbiomed.2024.08.043
- 要旨:
- Vitro: 海綿体上皮細胞を高グルコース条件に晒して、糖尿病性勃起不全の細胞モデルとした。イソラムネチンもしくはフェロトーシス阻害剤の投与は、高グルコースに起因する損傷を軽減した。Vivo: ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットにイソラムネチンを投与すると、陰茎組織の活性酸素種を低減し、ミトコンドリア膜電位の低下を抑制し、酸化ストレスとフェロトーシスを阻害した。トランスクリプトーム解析の結果、イソラムネチンはGPX4の遺伝子発現を増大しHMOX1の発現は抑制しており、フェロトーシスの阻害作用を支持した。