ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはNrf2/HO-1およびp38/STAT1/NF-κB経路を調節して、ニッケルがマウスに誘発した肝損傷とDNAのメチル化を軽減する

Quercetin protects mouse liver against nickel-induced DNA methylation and inflammation associated with the Nrf2/HO-1 and p38/STAT1/NF-κB pathway

要旨:
硫酸ニッケルを投与したマウスは、肝損傷と肝組織におけるDNAメチル基転移酵素の発現上昇が顕著であった。しかし、ケルセチンの共投与はこの様な異常を改善して、保護効果を示した。ケルセチンはNrf2の核移行を促進して、HO-1活性を高めた。ケルセチンはまた、肝組織の炎症サイトカインを減少するとともに、p38を阻害してSTAT1とNF-κBを不活性化した。従ってケルセチンはNrf2/HO-1経路を促進し、p38/STAT1/NF-κB経路は抑制した。