ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

乱軸型皮弁の抹消虚血領域にてケルセチンはベクリン1を介してオートファジーを活性化して、エネルギー欠乏への適応性を高める

Quercetin activates autophagy in the distal ischemic area of random skin flaps through Beclin1 to enhance the adaptability to energy deficiency

著作名:
Xin Zheng
Yiyu Wang
Xiaokang Gong
Weijie Chen
Wenbiao Zheng
Tao Chen
出典:
Heliyon
2024
10
e38181
DOI:
10.1016/j.heliyon.2024.e38181
キーワード:
乱軸型皮弁
マウス
ケルセチン
オートファジー
動物実験
要旨:
乱軸型皮弁とは血管を有さない皮弁であり、その移植には血液供給不足と虚血再灌流傷害による酸化ストレスとアポトーシスを伴う。背中の中央に乱軸型皮弁を移植したマウスにケルセチンを投与すると、乱軸型皮弁の生存領域が対照と比べて有意に広がった。ケルセチンは、乱軸型皮弁にてLC3とBeclin1の発現を増大して、オートファジーを活性化した。オートファジー阻害剤の存在下ではケルセチンの効果が打消され、作用メカニズムを明らかにした。