アテローム性動脈硬化症へのケルセチンの効果を、腸内細菌叢解析とメタボノミクス解析で検証する
Microbiome and metabonomics study of quercetin for the treatment of atherosclerosis
- 出典:
- Cardiovascular Diagnosis and Therapy
- 2019
- 9
- 545-560
- DOI:
- 10.21037/cdt.2019.12.04
- キーワード:
- ケルセチン
- マウス
- アテローム性動脈硬化症
- 腸内細菌叢
- 動物実験
- 要旨:
- ケルセチンをモデルマウスに投与すると、血中の総コレステロール・糖・LDL・TNF-α・IL-6を顕著に減少させ、血管を損傷から保護した。腸内細菌叢の門レベルでは、ケルセチンの影響を受けなかった。しかし属レベルにおいては、phascolarctobacteriumおよびanaerovibrioがケルセチン投与の指標となった。以上の結果は、ケルセチンによるアテローム性動脈硬化症の改善効果と、腸内細菌叢との密接な関係を示唆した。