フラボノイドのin vivoスクリーニングが明らかにした、ケルセチンがアルベンダゾール治療後の住血線虫症の回復を改善する可能性
In vivo screening of flavonoid compounds revealed quercetin as a potential drug to improve recovery of angiostrongyliasis after albendazole treatment
- 出典:
- PLOS Neglected Tropical Diseases
- 2024
- 18
- e0012526
- DOI:
- 10.1371/journal.pntd.0012526
- 要旨:
- 住血線虫症の治療にはアルベンダゾール・鎮痛剤・コルチコステロイドの併用が一般的であるが、コルチコステロイドの長期使用は副作用が懸念される。そこで、フラボノイドの抗炎症作用に着目して、コルチコステロイドの代用としての可能性を、住血線虫に感染したマウスを用いて検証した。アルベンダゾールと共投与するフラボノイドとして、ケルセチン・ヘスペリジン・ナリンゲニンを調査した結果、ケルセチンが血中のIL-1βを低減した。注目すべきことに、アルベンダゾールとケルセチンとの共投与は、それぞれの単独投与時と比べて顕著に、住血線虫症の症状を改善した。