ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとその代謝物はNrf2とAP-1を活性化して、エタノールが誘発した酸化ストレスから肝細胞を保護する

Quercetin and its metabolites protect hepatocytes against ethanol-induced oxidative stress by activation of Nrf2 and AP-1

著作名:
Yoo-Jung Lee
Song-Yi Beak
Inho Choi
Jung-Suk Sung
出典:
Food Science and Biotechnology
2018
27
809–817
DOI:
10.1007/s10068-017-0287-8
キーワード:
ケルセチン
イソラムネチン
ケルセチン-3-グルクロン酸抱合体
肝保護
抗酸化作用
Nrf2
AP-1
要旨:
エタノールで刺激したHepG2細胞にケルセチンもしくはその代謝物(イソラムネチン、ケルセチン-3-グルクロン酸抱合体)を投与すると、いずれも生存率を改善した。ケルセチンと2種の代謝物は、活性酸素種と過酸化脂質の生成を抑制し、グルタチオンとSODを上昇して酸化ストレスに対抗した。ケルセチンと代謝物はまた、Nrf2とAP-1を活性化して、エタノールがもたらしたHO-1の減少を逆転した。