シスプラチンがラットに誘発した小脳神経毒性における、ケルセチンの神経保護メカニズムと改善作用
Neuroprotective mechanisms and ameliorative activities of quercetin in cisplatin-induced cerebellum neurotoxicity in rat models
- 出典:
- Brain Disorders
- 2024
- 16
- 100166
- DOI:
- 10.1016/j.dscb.2024.100166
- 要旨:
- シスプラチンを投与したラットは、新奇探索試験のスコアが低下し、小脳組織はIL-6・IL-1・TNF-α・NF-ĸBの発現が増加した。ケルセチンの前投与・後投与ともに、シスプラチンの悪影響を軽減した。従って、シスプラチンによる小脳神経の変性と記憶障害は、ケルセチンにて予防も治療も可能である。ケルセチンの作用メカニズムは、抗炎症作用に基づく。