ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カポジ肉腫に関連したヘルペスウィルスのG蛋白質共役受容体が形質転換した内皮細胞に対抗する、ケルセチンの抗腫瘍活性

In vitro and in vivo evidence of the antineoplastic activity of quercetin against endothelial cells transformed by Kaposi’s sarcoma-associated herpesvirus G protein-coupled receptor

要旨:
ケルセチンは、ウィルス性G蛋白質共役受容体(vGPCR)を安定して発現している内皮細胞(vGPCR細胞)の増殖を阻害し、IC50値は30 μMであった。ケルセチンは細胞周期の停止によりアポトーシスを誘導して、生存率を低下した。vGPCR細胞を移植したカポジ肉腫のモデルマウスにケルセチンを投与すると、腫瘍組織が縮小した。この時、肝毒性や腎毒性は認めなかった。