磁鉄鉱ナノ粒子によるラット卵巣のアポトーシス経路は、ケルセチンが減少する: 抗酸化状態とホルモンプロファイル
Quercetin diminishes the apoptotic pathway of magnetite nanoparticles in rats' ovary: Antioxidant status and hormonal profiles
- 著作名:
- Mohammed Eleyan
- Khairy A. Ibrahim
- Rania A. Mohamed
- Mohamed Hussien
- Mohammed R. Zughbur
- Ayoub R. Aldalou
- Atef Masad
- Heba Ali Abd El-Rahman
- Hala A. Abdelgaid
- 出典:
- Environmental Analysis Health and Toxicology
- 2024
- 39
- e2024025-0
- DOI:
- 10.5620/eaht.2024025
- 要旨:
- 磁鉄鉱ナノ粒子を投与したラットの卵巣組織は、各種ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン・エストロゲン・プロゲステロン)が対照と比べて減少した。磁鉄鉱ナノ粒子はまた、卵巣組織のBax・カスパーゼ-3・マロンジアルデヒドを上昇しグルタチオンとSODは減少して、アポトーシスと酸化ストレスをもたらした。ケルセチンの共投与は、この様な異常を改善して卵巣保護効果を発揮した。別途実施した分子ドッキングにて、ケルセチンはカスパーゼ-3の結合ポケットと−7.2 kcal/molの高い親和性を示し、同酵素の阻害剤としての機能を示唆した。各種ホルモン(同上)受容体とも親和性を示し、アゴニストとしての協同効果を示唆した。