ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはNrf2/Keap1経路を活性化して、肺の虚血再灌流傷害を軽減する

Quercetin as a therapeutic agent activate the Nrf2/Keap1 pathway to alleviate lung ischemia-reperfusion injury

要旨:
肺を虚血再灌流したラットは、肺胞の出血と好中球の肺への浸潤が顕著であったが、ケルセチンの投与で軽減した。肺組織におけるTNF-α・IL-1β・マロンジアルデヒド・Baxの上昇と、SOD・GPx・総抗酸化能・Bcl-2の減少もケルセチンが改善して、抗炎症作用・抗酸化作用・アポトーシスの抑制を示唆した。ケルセチンはまた、肺組織におけるNrf2とHO-1の発現を上方調節し、Keap1とNF-ĸBの発現は下方調節した。よって、ケルセチンはNrf2/Keap1/HO-1経路を活性化し、NF-ĸB経路は抑制して肺の虚血再灌流傷害を軽減した。