ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

NR1H4経路を介した非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療における、ベニバナ由来のケルセチンとケンフェロールの役割

Novel insights into the role of quercetin and kaempferol from Carthamus tinctorius L. in the management of nonalcoholic fatty liver disease via NR1H4-mediated pathways

要旨:
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)のモデルラットを用いたRNAシーケンスおよびプロテオミクス解析の結果、胆汁酸受容体であるNR1H4 (nuclear receptor subfamily 1 group H member 4)が重要な役割であった。NAFLDのモデルラットにケルセチンもしくはケンフェロールを投与すると、NR1H4の発現を促進して症状を改善した。NR1H4拮抗剤の存在下では、両フラボノイドの効果が打消され、NR1H4が治療標的であることを示唆した。