ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Polygonum minus葉由来のケルセチン-3-グルクロン酸抱合体とケルシトリンに関する、モノアミン酸化酵素Aへの分子ドッキング

In-silico Molecular Docking of Two Bioactive Constituents (Quercetin 3-Glucuronide and Quercitrin) from Polygonum minus Leaves into Monoamine Oxidase-A Crystal Structure

要旨:
モノアミン酸化酵素Aとは、セロトニンやノルアドレナリンのような神経伝達物質を分解する酵素である。従って、モノアミン酸化酵素Aの阻害剤は、うつ病の治療薬の候補として有力である。同酵素の阻害剤の探索の一環として、Polygonum minus (タデ科の植物)葉に含まれるフラボノイドであるケルセチン-3-グルクロン酸抱合体とケルシトリンの親和性を分子ドッキングで検証した。算出された結合エネルギーは前者が−8.363 kcal/mol、後者が−8.518 kcal/molであり、いずれも高い親和性であった。