ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌患者のフラボノイド摂取が、冠状動脈性心疾患のリスクと予後に及ぼす影響

The impact of different dietary flavonoids on the risk of coronary heart disease in cancer patients and that on the prognosis of patients with cancer and coronary heart disease

要旨:
癌患者のフラボノイド摂取が冠状動脈性心疾患のリスクと予後に及ぼす影響を調査したコホート研究。NHANES(米国全国健康栄養調査、National Health and Nutrition Examination Survey)の計1,454人分のデータを解析した。マルビジンの摂取は冠状動脈性心疾患のリスクを1%増加し(オッズ比: 1.01, 95%信頼区間: 1.00, 1.02, P<0.05)、イソラムネチンの摂取は15%減少した(オッズ比: 0.85, 95%信頼区間: 0.72, 1.00, P<0.05)。カテキンの摂取は冠状動脈性心疾患のリスクには影響しなかった(P>0.05)。また、フラボノイドの摂取は癌患者の予後には影響しなかった(P>0.05)。