虚血再灌流傷害に起因する酸化ストレスと神経細胞のアポトーシスは、Nrf2を介したNOX4/ROS/NF-κB経路の阻害により、イソケルセチンが軽減する
Isoquercetin attenuates oxidative stress and neuronal apoptosis after ischemia/reperfusion injury via Nrf2-mediated inhibition of the NOX4/ROS/NF-κB pathway
- 出典:
- Chemico-Biological Interactions
- 2018
- 284
- 32-40
- DOI:
- 10.1016/j.cbi.2018.02.017
- 要旨:
- 中大脳動脈閉塞再灌流(脳梗塞のモデル)において、イソケルセチンは酸化ストレスと神経細胞のアポトーシスを緩和した。すなわち、イソケルセチンの投与は、脳内の活性酸素とマロンジアルデヒドの産出を抑制し、SODおよびカタラーゼ活性を増強した。しかし、酸化ストレス応答転写因子Nrf2をノックアウトしたラットでは、イソケルセチンの効果が失われ、Nrf2を介したシグナル伝達で抗酸化作用を発揮していることが示唆された。