ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを乳癌細胞株MCF-7に標的送達するナノリポソーム製剤: 中心複合計画に基づく最適化および細胞毒性

A central composite design-based targeted quercetin nanoliposomal formulation: Optimization and cytotoxic studies on MCF-7 breast cancer cell lines

要旨:
ケルセチンを含むナノリポソーム製剤を設計するに当たり、ケルセチン/脂質比・コレステロールの濃度・超音波の照射時間を独立変数として、実験計画法の中心複合計画にて最適化した。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7へのIC50値は、得られたナノリポソームが5.8 μM、フリーのケルセチンが7.9 μMであった。ナノリポソームが示した細胞周期の停止率は以下の通りである。サブG0/G1期: 2.10±1.1%、G0/G1期: 34.13±1.9%、S期: 34.55±0.98%、G2/M期: 26.24±1.7%。