ケルセチンを担持したゼイン/アルギン酸ペクチンナノ粒子の安定性・バイオアベイラビリティ・生理活性におけるカルシウム強化の影響
Impact of calcium-reinforcement on stability, bioavailability, and bioactivity of quercetin-loaded zein/alginate-pectin nanoparticles
- 出典:
- Journal of the Science of Food and Agriculture
- 2024
- 104
- in press
- DOI:
- 10.1002/jsfa.13954
- 要旨:
- カルシウムイオンには、アルギン酸塩とペクチンを結びつける性質がある。アルギン酸塩とペクチンをカルシウムでクロスリンクすると、構造の安定化が期待できる。ゼインの表面をアルギン酸塩-ペクチンでコーティングしたナノ粒子を設計するに当たり、アルギン酸塩-ペクチンにおけるカルシウムの添加の有無を比較した。2種類のゼイン/アルギン酸塩-ペクチンにケルセチンを担持して、それぞれのナノ製剤をラットに経口投与した際の体内動態を比較した。カルシウムの添加は、ケルセチンの最大血中濃度(Cmax)を6.1%高め、消失半減期(t1/2)を17.5%延長した。