ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナノダイヤモンドが結合したケルセチンによる、結腸癌の転移阻害効果

Antimetastatic effect of nanodiamond-conjugated quercetin against colon cancer: an in vivo study

要旨:
N-メチル-N-ニトロソ尿素で惹起した結腸癌のモデルラットに、ケルセチンもしくはナノダイヤモンドが結合したケルセチンを投与した。ケルセチンは結腸癌の進行と肺への転移を抑制したが、ナノダイヤモンドが結合すると更に良好な結果となった。特に癌転移のマーカーであるHIF-1α・CEA・MMP-9の低減効果は、フリーのケルセチンに比べてナノダイヤモンドが結合したケルセチンが有意であった。