ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

虚血性急性腎不全のモデルにおける、ケルセチンとケルセチン誘導体による腎保護効果

Nephroprotective Properties of Quercetin and its Derivatives in Experimental Ischemic Acute Renal Failure

要旨:
虚血性急性腎不全のモデルラットを用いて、ケルセチンとケルセチン誘導体(ルチン・ヒペロシド・ジヒドロケルセチン)の薬効を比較した。ケルセチンとルチンは5 mg/kgの投与で、腎臓の排泄機能を78%増加し、糸球体のろ過速度を171%増加した。ヒペロシドとジヒドロケルセチンは1 mg/kgの投与で、腎臓の排泄機能を80%増加し、糸球体のろ過速度を232%増加した。従って、腎保護効果の順番は、ケルセチン<ルチン<ヒペロシド<ジヒドロケルセチンとなった。