虚血性急性腎不全のモデルにおける、ケルセチンとケルセチン誘導体による腎保護効果
Nephroprotective Properties of Quercetin and its Derivatives in Experimental Ischemic Acute Renal Failure
- 出典:
- Pharmaceutical Chemistry Journal
- 2024
- 58
- in press
- DOI:
- 10.1007/s11094-024-03223-w
- 要旨:
- 虚血性急性腎不全のモデルラットを用いて、ケルセチンとケルセチン誘導体(ルチン・ヒペロシド・ジヒドロケルセチン)の薬効を比較した。ケルセチンとルチンは5 mg/kgの投与で、腎臓の排泄機能を78%増加し、糸球体のろ過速度を171%増加した。ヒペロシドとジヒドロケルセチンは1 mg/kgの投与で、腎臓の排泄機能を80%増加し、糸球体のろ過速度を232%増加した。従って、腎保護効果の順番は、ケルセチン<ルチン<ヒペロシド<ジヒドロケルセチンとなった。