ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンおよびケルセチンを担持したキトサンナノ粒子は、シスプラチンが誘発した腎毒性および精巣毒性における酸化ストレス・炎症・アポトーシスを軽減する

Efficacy of Quercetin and Quercetin Loaded Chitosan Nanoparticles Against Cisplatin-Induced Renal and Testicular Toxicity via Attenuation of Oxidative Stress, Inflammation, and Apoptosis

要旨:
シスプラチンで惹起した腎毒性および精巣毒性のモデルラットに、ケルセチンもしくはケルセチンを担持したキトサンナノ粒子を投与した。シスプラチンがもたらした、血中のテストステロンとIL-10の減少とクレアチニン・尿素窒素・ナトリウム・IL-18・KIM-1の上昇を、両者とも改善した。シスプラチンによる腎・精巣両組織の損傷とアポトーシスにも改善を認めた。全ての評価結果において、ナノ粒子はフリーのケルセチンよりも良好であった。