ROS/TLR4/NF-κB経路を介してケルセチンは、シリカがマウス神経細胞に誘導するZBP-1媒介性パノトーシスを軽減する
Quercetin attenuates SiO2-induced ZBP-1-mediated PANoptosis in mouse neuronal cells via the ROS/TLR4/NF-κB pathway
- 出典:
- Journal of Environmental Management
- 2024
- 370
- 122948
- DOI:
- 10.1016/j.jenvman.2024.122948
- 要旨:
- シリカ(SiO2)に暴露したマウスを、脳神経損傷のモデルとして確立した。ケルセチンを投与すると、シリカが脳組織にもたらした細胞質の空胞化・炎症細胞の浸潤・酸化ストレス・TLR4 経路の活性化を軽減した。ケルセチンはまた、ZBP-1が媒介するパノトーシス(パイロトーシス・アポトーシス・ネクロトーシスの3要素を併せ持つ、新しい概念の炎症性細胞死)も抑制した。マウス由来神経芽細胞NS20Yにおいても、シリカの投与もしくは化学物質によるROS/TLR4/NF-κBの活性化にてパノトーシスの誘導を確認した。ケルセチンの投与は、2種類の誘導法の両方でパノトーシスを軽減した。