ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

新たなストレス解消剤としてのケルセチン: モノアラガイのストレス要因における転写および行動への影響

Quercetin, the new stress buster: Investigating the transcriptional and behavioral effects of this flavonoid on multiple stressors using Lymnaea stagnalis

著作名:
Veronica Rivi
Anuradha Batabyal
Cristina Benatti
Fabio Tascedda
Johanna Maria Catharina Blom
Ken Lukowiak
出典:
Comparative Biochemistry and Physiology Part C: Toxicology & Pharmacology
2025
287
110053
DOI:
10.1016/j.cbpc.2024.110053
キーワード:
モノアラガイ
ストレッサー
ケルセチン
記憶障害
転写
動物実験
要旨:
モノアラガイ(物洗貝、ヨーロッパの淡水に生息するカタツムリ)に、3通りのストレッサーを負荷した。すなわち、餌を極度に制限・リポ多糖で炎症の惹起・フッ化物イオンで神経毒性の惹起の3通りを負荷した。その結果、記憶障害を誘発し、ストレス反応・エネルギーバランス・免疫に関連する蛋白質の発現に影響を与えた。ストレッサー負荷の1時間前にケルセチンを投与すると、行動と転写の両方で改善効果を認め、ケルセチンによるストレス軽減を示唆した。