イソケルシトリンはパイロトーシスとフェロトーシスを誘導して肺癌細胞の増殖を阻害する
Isoquercitrin Inhibits Lung Cancer Cell Growth Through Triggering Pyroptosis and Ferroptosis
- 出典:
- Nutrition and Cancer
- 2024
- 76
- in press
- DOI:
- 10.1080/01635581.2024.2416246
- 要旨:
- イソケルシトリンは、ヒト由来肺癌細胞株A549の増殖を阻害したが、正常細胞である肺上皮細胞BEAS-2Bには細胞毒性を示さなかった。イソケルシトリンはNLRP3インフラマソームを活性化して、A549にパイロトーシスとフェロトーシスを誘導した。NLRP3インフラマソームのノックダウンもしくは選択的カスパーゼ-1阻害剤の存在下では、イソケルシトリンによるパイロトーシスとフェロトーシスを打消したが、アポトーシスは打消さなかった。A549を移植したマウスにイソケルシトリンを投与すると、腫瘍組織の成長を阻害した。NLRP3インフラマソー依存性のパイロトーシスとフェロトーシスもマウスモデルで確認した。