ルチンを含み、脳を標的とするナノリポソームの調製と薬物動態
Preparation and Pharmacokinetics of Brain-Targeted Nanoliposome Loaded with Rutin
- 著作名:
- Changxu Wu
- Jinwu Zhang
- Shisen Yang
- Chunzi Peng
- Maojie Lv
- Jing Liang
- Xiaoning Li
- Liji Xie
- Yingyi Wei
- Hailan Chen
- Jiakang He
- Tingjun Hu
- Zhixun Xie
- Meiling Yu
- 出典:
- International Journal of Molecular Sciences
- 2024
- 25
- 11404
- DOI:
- 10.3390/ijms252111404
- 要旨:
- ルチンのバイオアベイラビリティと血液脳関門(BBB)透過性を向上すべく、ナノリポソームをキャリアーとして、トランスフェリンとルチンを共封入した。トランスフェリンを含まないナノリポソームは脳毛細血管内皮細胞株bEnd.3に影響を与えなかったが、トランスフェリンが存在するとナノリポソームが同細胞に取込まれ、BBB通過と脳標的の実現を示唆した。ラットにトランスフェリン-ルチン-ナノリポソームを経口投与した薬物動態試験にて、最大血中濃度(Cmax)はフリーのケルセチンの1.99倍、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は2.77倍を記録した。