ネットワーク薬理学と実験が明らかにした、非小細胞肺癌(NSCLC)におけるケルセチンの治療メカニズム
To Reveal the Potential Mechanism of Quercetin against NSCLC Based on Network Pharmacology and Experimental Validation
- 出典:
- Combinatorial Chemistry & High Throughput Screening
- 2025
- 28
- in press
- DOI:
- 10.2174/0113862073332751241008072644
- 要旨:
- 各種データベースから取得した、ケルセチンと非小細胞肺癌(NSCLC)に共通する遺伝子は193種であった。遺伝子オントロジーと京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析の結果、コア蛋白質としてTP53・HSP90AA1・AKT1・JUN・SRC・EGFR・ACTB・TNF・MAPK1・VEGFAの10種を特定した。A549細胞にケルセチンを投与すると、PI3K・AKT・P53の総量に変化はなく、PI3KとAKTのリン酸化を阻害し、P53のリン酸化は促進して、PI3K/AKT/P53シグナル伝達の調節を示唆した。