ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

PPARγ/PGC-1α/NF-κB軸を標的としてケルセチンは、マイトファジーが媒介するアポトーシスと炎症応答を阻害し、急性肝不全を改善する

Quercetin inhibits mitophagy-mediated apoptosis and inflammatory response by targeting the PPARγ/PGC-1α/NF-κB axis to improve acute liver failure

著作名:
Huan Wu
Long Wu
Li Luo
Ye-ting Wu
Qing-xiu Zhang
Hai-yang Li
Bao-fang Zhang
出典:
International Immunopharmacology
2024
143
113444
DOI:
10.1016/j.intimp.2024.113444
キーワード:
急性肝不全
マウス
ケルセチン
マイトファジー
肝保護
PPARγ/PGC-1α/NF-κB
動物実験
要旨:
ネットワーク薬理学とトランスクリプトーム解析は急性肝不全にて、ミトコンドリアとNF-κBに関連する経路にケルセチンが関与すると予測した。D-ガラクトサミンとリポ多糖で惹起した急性肝不全のモデルマウスに予めケルセチンを投与すると、用量依存的に死亡率を改善した。ケルセチンの前投与はマイトファジーを活性化した結果、損傷したミトコンドリアの排除を促進し、ミトコンドリア膜電位の低下を回復し、肝組織のアポトーシスを阻害した。ケルセチンはまた、肝組織におけるPPARγとPGC-1αの発現を上方調節し、リン酸化したNF-κBの発現は下方調節して、PPARγ/PGC-1α/NF-κB軸を調節した。