歯組織の石灰化に与えるケルセチンの影響: スコーピングレビュー
Effects of quercetin on mineralized dental tissues: a scoping review
- 著作名：
- Gabriel Pereira Nunes
- Renata de Oliveira Alves
- Matheus Henrique Faccioli Ragghianti
- Alexandre Henrique dos Reis-Prado
- Priscila Toninatto Alves de Toledo
- Tamires Passadori Martins
- Ana Paula Miranda Vieira
- Geórgia Rondó Peres
- Cristiane Duque
- 出典：
- Archives of Oral Biology
- 2025
- 169
- 106119
- DOI：
- 10.1016/j.archoralbio.2024.106119
- キーワード：
- スコーピングレビュー
- ケルセチン
- エナメル質
- 象牙質
- 石灰化
- 要旨：
- 歯のエナメル質と象牙質に対するケルセチンの効果を報告した論文22件を対象に、スコーピングレビューを行った。溶液または歯科材料にケルセチンを添加すると、エナメル質と象牙質への接着強度を高めた。ケルセチンとフッ化物との併用は、象牙質の蛋白質分解活性を抑制して、侵食による摩耗を防止した。ケルセチン処理した象牙質は、プラセボと比較して硬度と弾性率が高まった。ケルセチンを組込んだ歯科用接着剤は、複合材と象牙質の界面でのナノリークが減少した。