ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

過体重の被験者において、ケルセチンによる血中脂質および血圧の応答はAPOE遺伝子型で変動する

Serum Lipid and Blood Pressure Responses to Quercetin Vary in Overweight Patients by Apolipoprotein E Genotype

要旨:
25~65歳の肥満傾向にある93名を対象とする、ケルセチンの服用が生活習慣病のリスク因子へ与える影響を調査した、二重盲検臨床研究。2群に分け、ケルセチン150 mg/dayもしくはプラセボを6週間摂取した。その後、5週間のウォッシュアウト期間を経て、対象を入換えた6週間の服用期間を設け、クロスオーバーとした。臨床成績は、アディポネクチンの遺伝子系によって異なった。血圧の降下は、apo E3型では有意差(P<0.01)を認めたが、apo E4型では有意差がなかった。一方、HLD/LDLバランスは、apo E4型で有意に(P<0.05)改善されたが、apo E3型では有意差がなかった。