ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

プロテアーゼとルチンとの併用が手術後の炎症に与える影響: 無作為化二重盲検比較対照臨床試験

The Impact of the Combination of Proteolytic Enzyme and Rutin on the Post-operative Management of Inflammation: A Randomized, Controlled, Double-Blind, Comparative Clinical Trial

要旨:
25~50歳の手術後患者を対象とする、ルチン製剤EnMaxの効果を検証した臨床研究。被験者65名をランダムにEnMax摂取群26名・比較用ルチン製剤摂取群13名・プラセボ群26名の3群に分け、手術後の8日間、通常の治療に加えてそれぞれを摂取した。EnMaxは、微生物/植物由来プロテアーゼ/ルチン100 mgから成る。比較用ルチン製剤は、トリプシン48 mg/ブロメライン90 mg/ルチン100 mgから成る。手術1日後から8日後にかけての炎症スコアの減少率は、EnMax群: 91.5%、比較用ルチン製剤群: 80.0%、プラセボ群: 63.6%であった。同様条件の疼痛スコアの減少率は、EnMax群: 95.3%、比較用ルチン製剤群: 86.4%、プラセボ群: 77.0%であった。EnMaxはプラセボと比べると手術後の炎症と痛みを有意に改善し、比較用ルチン製剤と比べると有意差には至らないが改善傾向にあった。