ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナノ化したケルセチンの摂取が産卵鶏の成績・卵の品質・卵の酸化安定性・腸免疫と抗酸化関連遺伝子の発現に及ぼす影響

Enhancing impact of dietary nano formulated quercetin on laying performance: egg quality, oxidative stability of stored eggs, intestinal immune and antioxidants related genes expression

要旨:
12週齢のニワトリを4群に分け、ケルセチンの摂取量が0, 100, 200, 300 mg/kgとなるようにケルセチンを担持したキトサンナノ粒子を餌に添加して、60週間飼育した。産卵率の向上・卵全体および卵黄の重量増加は、200および300 mg群で認めた。200および300 mg群は血液と腸の両方で、IgMとIgGが上昇し、AvBD 6–12・IL-10・IgM・ATg 5-7-12の発現が上方調節され、IL-1βとTNF-αの発現は下方調節されて、免疫応答の強化を示唆した。200および300 mg群はまた、腸中の活性酸素種とマロンジアルデヒドが減少し、カタラーゼ・SOD・GPx・HO-1・NQO1は増大した。