ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肺線維症における酸化還元バランスの乱れは、ケルセチンが調節する

The disturbed redox-balance in pulmonary fibrosis is modulated by the plant flavonoid quercetin

著作名:
C. Veith
M. Drent
A. Bast
F. J. van Schooten
A. W. Boots
出典:
Toxicology and Applied Pharmacology
2017
336
40-48
DOI:
10.1016/j.taap.2017.10.001
キーワード:
特発性肺線維症
ex vivo
肺上皮細胞
BEAS-2B
ケルセチン
抗炎症作用
抗酸化作用
Nrf2
要旨:
特発性肺線維症は、炎症に起因する酸化還元バランスの乱れを特徴とする。特発性肺線維症の患者から採取した血液にケルセチンを投与すると、IL-8とTNF-αを軽減した。肺上皮細胞BEAS-2Bをブレオマイシンで刺激して、特発性肺線維症の細胞モデルとした。ケルセチンはNrf2の発現と活性を増大し、濃度依存的に活性酸素種を低減した。ケルセチンはまた、濃度依存的にIL-8を低下した。