ケルセチン/四級アンモニウム-キトサン複合体を基盤とするクルクミンを含むナノミセルの調製と、乳癌におけるドキソルビシンとの相乗効果
Fabrication of curcumin-loaded nano-micelles based on quercetin-quarternary ammonium-chitosan (Qu-QCS) conjugate and evaluation of synergistic effect with doxorubicin against breast cancer
- 著作名:
- Sirinporn Nalinbenjapun
- Sasikarn Sripetthong
- Abdul Basit
- Acharee Suksuwan
- Warayuth Sajomsang
- Chitchamai Ovatlarnporn
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2024
- 281
- 135904
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2024.135904
- 要旨:
- キトサンのアミノ基を4級アンモニウム塩に変換し、ケルセチンのカウンターカチオンとした。静電相互作用したキトサン-ケルセチンを一種の界面活性剤と見なし、クルクミンを含むナノミセルを調製した。ナノミセルは、乳癌細胞株MCF-7およびMDA-MB-231のG2/M期を停止して、アポトーシスを誘導した。その一方で、正常細胞心筋細胞株H9C2(正常細胞)には細胞毒性を示さなかった。ナノミセルとドキソルビシンとの組合せは、抗癌活性を増強し、心毒性を低減した。