ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

CsUGT95B11はケルセチンをグリコシル化して、茶の木(Camellia sinensis)の尺取虫(Ectropis grisescens)に対する耐性を高める

CsUGT95B11 glycosylates quercetin to enhance resistance of tea plant (Camellia sinensis) to Ectropis grisescens

要旨:
茶の木(Camellia sinensis)に害虫である尺取虫(Ectropis grisescens)が侵入すると、茶葉のケルセチン-3-O-グルコシドおよびケルセチン-7-O-グルコシドの含量が増加し、糖転移酵素CsUGT95B11の発現を上方調節した。これら2種のケルセチン配糖体に晒した茶の木は、尺取虫耐性が強化された。一方、CsUGT95B11をノックダウンした茶の木は、ケルセチン配糖体が減少すると共に、尺取虫耐性も低下した。単離したCsUGT95B11はケルセチンをグリコシル化して、ケルセチン-3-O-グルコシドとケルセチン-7-O-グルコシドに変換した。