ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アピゲニン・ケルセチン・フロレチンのα-グルコシダーゼ阻害機構

Inhibitory Mechanism of Apigenin, Quercetin, and Phloretin on α-Glucosidase

要旨:
酵素反応の速度解析の結果、アピゲニン・ケルセチン・フロレチンがα-グルコシダーゼ活性を可逆的に阻害し、阻害様式は複合型であった。分子ドッキングの結果は、酵母由来のα-グルコシダーゼには疎水性相互作用とvan der Waals力による結合を示し、ヒト由来のα-グルコシダーゼには疎水性相互作用のみであった。3種のフラボノイドがα-グルコシダーゼに結合すると、蛍光を消去して二次構造とコンフォメーションの変化を示唆したが、分子動力学シミュレーションも同様の結論となった。