膀胱癌細胞におけるケルセチンとマフォスファミドの相乗的な阻害効果
Synergistic Combination of Quercetin and Mafosfamide in Treatment of Bladder Cancer Cells
- 著作名:
- Carmela Spagnuolo
- Francesco Mautone
- Anna Maria Iole Meola
- Stefania Moccia
- Giuseppe Di Lorenzo
- Carlo Buonerba
- Gian Luigi Russo
- 出典:
- Molecules
- 2024
- 29
- 5176
- DOI:
- 10.3390/molecules29215176
- 要旨:
- ヒト由来膀胱癌細胞株RT112およびJ82を用いて、ケルセチンとマフォスファミドの抗癌作用を検証した。両細胞とも併用係数(CI: combination index)が<1.0であり、ケルセチンとマフォスファミドと相乗効果を認めた。マフォスファミドの単独処置はJ82のG2/M期を停止したが、ケルセチンと組合せて初めてアポトーシスを誘導はした。一方、RT112へのケルセチン投与は、オートファジーを誘導した。相乗効果は、ケルセチンを投与する前にマフォスファミド処置を24時間継続した時のみ観察され、逆の順序では認めなかった。