ネットワーク薬理学・分子ドッキング・実験の統合による、糖尿病性創傷におけるケルセチンの治療メカニズムの解明
Integrating Network Pharmacology, Molecular Docking and Experimental Validation to Explore the Pharmacological Mechanisms of Quercetin Against Diabetic Wound
- 出典:
- International Journal of Medical Sciences
- 2024
- 21
- 2837-2850
- DOI:
- 10.7150/ijms.100468
- 要旨:
- 各種データベースから取得した、ケルセチンと糖尿病性創傷に共通する遺伝子は90種であった。遺伝子オントロジー解析は、ケルセチンによる調節箇所が複数であると予測した。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析は、糖尿病の合併症におけるAGE/RAGE経路の関与と、ケルセチンによる治療におけるコア蛋白質としてMMP-9・TNF・IL-6・EGFR・AKT・SRC・JUNを特定した。コア蛋白質とケルセチンとの親和性を分子ドッキングで検証した結果、MMP-9(−7.35 kcal/mol)・TNF(−5.48 kcal/mol)・IL-6(−4.26 kcal/mol)が上位3項目であった。