Nrf2/Drp1/mtDNA軸を調節してケルセチンは、シリカ粒子が誘発したZBP-1媒介性パノトーシスから脾組織を保護する
Quercetin Protects against Silicon dioxide Particles-induced spleen ZBP1-Mediated PANoptosis by regulating the Nrf2/Drp1/mtDNA axis
- 出典:
- International Immunopharmacology
- 2024
- 143
- 113546
- DOI:
- 10.1016/j.intimp.2024.113546
- 要旨:
- シリカ粒子に暴露したマウスおよびTリンパ球由来CTLL-2は、ミトコンドリア膜電位の低下と、ミトコンドリアDNAの漏出が見られた。ミトコンドリアDNAは細胞質内のZ-DNA結合蛋白質1(ZBP-1)が認識し、ZBP-1の発現が増加して、パノトーシス(パイロトーシス・アポトーシス・ネクロトーシスの3要素を併せ持つ、新しい概念の炎症性細胞死)を促進した。ケルセチンの投与は脾組織およびCTLL-2のパノトーシスを抑制した。ケルセチンはNrf2/ROS/Drp1軸を調節し、ミトコンドリアDNAの漏出を軽減した結果、ZBP-1の発現を抑制した。