Mg-MOF-74をナノキャリアに用いるケルセチンの膵リパーゼ阻害に関する比較: 阻害相互作用・阻害活性・構造の変化
Comparative insights into the inhibition of pancreatic lipase by quercetin using Mg-MOF-74 as nano-carrier: Inhibitory interaction, inhibition Activity and conformational change
- 出典:
- Food Bioscience
- 2024
- 62
- 105427
- DOI:
- 10.1016/j.fbio.2024.105427
- 要旨:
- 脂質消化を担う膵リパーゼは抗肥満の治療標的として知られているが、ケルセチンの同酵素との親和性を分子ドッキングで検証した。ケルセチンの親和性は、金属有機構造体の一種Mg-MOF-74が高めた。ケルセチンをMg-MOF-74に担持すると、より多くの水素結合で膵リパーゼとの相互作用が強固になった。酵素反応の速度解析の結果、阻害様式は複合型であった。ケルセチン単独でのKi値は16.63±7.49 x 10^6 mol/Lであり、Mg-MOF-74に担持すると10.68±2.04 x 10^6 mol/Lであった。