ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

有望なキャリアとしての脂質ナノ粒子にて、ルチンによる卵巣癌の治療効果を高める

The utilization of Rutin-loaded lipid nanoparticles as promise carriers to enhance the therapeutic efficacy in ovarian cancer: A computational and experimental study

著作名:
Yaoyao Li
出典:
Inorganic Chemistry Communications
2024
170
113516
DOI:
10.1016/j.inoche.2024.113516
キーワード:
分子動力学シミュレーション
ルチン
脂質ナノ粒子
卵巣癌
SKOV3
要旨:
脂質ナノ粒子によるルチンの封入を分子動力学シミュレーションした結果、最初の30 psは系が不安定であったが、その後は安定状態に達した。実際に調製したところ、封入効率73.63 %で得られたナノ製剤は、48時間以内に84.62±1.61%のルチンを放出した。ナノ製剤は、ヒト由来卵巣癌細胞株SKOV3中のアポトーシス誘導因子を増大して、生存率を減少した。また、ナノ製剤化によるルチンの水溶性とバイオアベイラビリティの向上も確認した。