ケルセチンは活性酸素種とPI3K/AKT経路を抑制して、低酸素状態における高転移性で進行性の結腸癌の悪化を阻害する
Quercetin inhibits malignant progression of high metastatic advanced colon cancer in hypoxia via suppressing ROS and PI3K/AKT pathway
- 出典:
- Pharmaceutical Science Advances
- 2024
- 2
- 100057
- DOI:
- 10.1016/j.pscia.2024.100057
- 要旨:
- 高転移性で進行性の特徴を持つヒト由来結腸癌細胞株LOVOにケルセチンを投与すると、低酸素の微小環境下における遊走と浸潤を抑制した。同細胞にてケルセチンは、活性酸素種とHIF-1αの発現を阻害し、PI3K/AKT経路を抑制した。5-フルオロウラシル(5-FU)もLOVOの遊走と浸潤を抑制したが、ケルセチンと組合せると効果の増強が見られた。